バースト機能のある格安sim"楽天モバイル"
楽天モバイルは9月1日から「スーパーホーダイ」を開始
新料金を発表したもう1社が、楽天の楽天モバイル。こちらは、元々端末や通話定額がセットになったコミコミプランを提供していましたが、これよりもシンプルな、「スーパーホーダイ」を発表。9月1日から提供を開始します。スーパーホーダイの料金は、最安の「プランS」で、1年目が1980円。高速データ通信が2GBまで利用できます。また、6GBの「プランM」は2980円、14GBの「プランL」が4980円に設定されています。
楽天モバイルのスーパーホーダイも、セットプランの形になっており、5分までの通話定額が含まれています。スーパーホーダイの名前の由来は、高速通信容量を使い切ったあと、制限された速度も比較的高速なこと。
1年目1980円からの「スーパーホーダイ」を発表した楽天モバイル
高速通信をより多く使える「プランM」「プランL」も用意
通常のキャリアだと、128Kbpsや速くても300Kbpsに制限されるのが一般的ですが、楽天モバイルのスーパーホーダイの場合、この速度が1Mbpsになります。1Mbpsあれば、Webの読み込みがスムーズなだけでなく、画質をある程度絞れば動画を見ることも可能。従来型の容量別プランと、速度を絞った使い放題プランを組み合わせた料金プランと言えるでしょう。
高速通信を使い切ったあとも、下り1Mbpsと速度制限が緩い
ただし、MVNOの通信がもっとも混雑する12時から13時、18時から19時の2時間だけは、最大の速度が300Kbpsに制限されます。帯域に余裕がなくなってるMVNOの場合、この時間帯だと1Mbpsを切ることもあるので、仕方がない措置と言えるかもしれません。むしろMVNOの傾向を見ていると、300Kbpsも出れば御の字です。
また、楽天モバイルのスーパーホーダイは、IIJmioのコミコミセットとは異なり、この料金に端末代は含まれていません。ネットではその大胆な端末割引に"三木谷割"という愛称がつくほどの楽天モバイルなのに......と思った方もいるかもしれませんが、こちらに関しては、別途「長期優待ボーナス」を用意しています。
スーパーホーダイは、最低利用期間が通常だと12カ月に設定されていますが、あえてこれを24カ月に延ばすと、端末代が1万円割り引かれます。36か月だとこれが2万円に増加。ミッドレンジモデルで安価なものを選択すれば、事実上、端末代がタダになるという仕組みです。
最低利用期間を延ばすと端末割引を受けられる「長期優待ボーナス」
いわゆる"三木谷割"は突発的に実施されることも多く、いつでも利用できるものではありません。これに対し、長期優待ボーナスはきちんと料金プランに組み込まれているため、時期や端末の種類を選びません。この点で、長期優待ボーナスはより民主的な仕組み。三木谷割ほどの大胆さはありませんが、常時メリットがあるという点では、"真・三木谷割"と呼んでもいいのかもしれません。
背景に大手キャリアのサブブランド
楽天モバイルの料金プランは、1年目に限って料金が安いこと。楽天モバイルは1980円からと、最低料金が2000円をわずかに下回る設定になっている。3分と5分という、通話定額がセットになっている。
こうした料金設定からは、大手キャリアのサブブランドである、ワイモバイルやUQ mobileの影響が見え隠れします。どちらのキャリアも、1年目の料金が1980円から。通話定額がセットになっており、2年目の料金が上がる点も同じです。2社とも、大手キャリアの強力な販売力や資金力を背景に、契約数を急増させており、MVNOにとっては脅威になっています。IIJmioも楽天モバイルも、マーケティング的にあえて価格帯を近づけ、この2社と同じ比較軸に乗りたいという思いがあるように見えます。
実際、MVNO最大手のIIJにも契約者数には伸び悩みの傾向が出ており、同社の代表取締役社長COO、勝栄二郎氏も決算会見の場で、ワイモバイルやUQ mobileの影響があることを認めています。MVNO、特に大手にとっては、ここに対抗する必要性があるというわけです。
一方で、IIJは「端末の販売は増えている」(同)といい、利益は増加傾向。コミコミプランが成功すれば、この利益傾向に拍車がかかるかもしれません。新プランを投入する背景には、サブブランド対抗と経営的な成長を両立させるという、2つの目的がありそうです。
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バースト転送機能とは?
そもそもバースト転送機能とは、高速通信を切っている時でも、初めの所定の容量の通信に限り、何もしなくても高速通信が行えるといった機能です。
高速通信を使用しなくてもメール、ツイッター、テキストベースのサイト等の場合は特にストレスを感じることなく、楽しむことが可能となっています。
また、他の大手の会社であれば、規定の容量を使い切ってしまうと128kbpsのように急速に速度を落とされることがありますが、IIJmioでは高速通信を使用しない場合でもそこまで速度が落ちることはないのです。
バースト転送機能のメリット
通信料を節約できる
高速通信を使用しない場合においても、所定の時間だけ通信の速度を元に戻すことが出来るといったものがバースト転送機能であり、容量を超えてしまった時等、自動的に通信速度を落とされてしまっている時でなくとも働いてくれます。
例えば、格安SIM専用のアプリ等を用いて『高速通信を切っている』場合等でも使用することが出来るということです。
ですから、バースト転送機能が採用されている格安SIMなら、メールや文字が中心のサイトを見る時は高速通信でなくてもストレスを感じることなく利用することが出来ますし、状況に応じて高速通信と低速通信を切り替えることで通信容量を節約することも可能ということになります。
タブレットに活用できる
バースト転送機能が使用可能となっている数ある格安SIMの料金を比較してみると、一番安く利用出来るのは、DMMモバイルで取り扱われているライトプラン或いは1GBのプランとなります。
このようなランニングコストの安い格安SIM会社を選択し、タブレットで用いるというのは非常に賢い方法と言えそうです。
どんなSIMにも対応しているタブレットは、3万円以下で手に入れることができ、新品でなければ2万円以下といったものもあるかと思われます。
SIMカードを挿入したタブレットを外出時に持っていくと、外出先で地図を見ながら行きたい場所に行くといった時等に便利です。
バースト転送機能の注意点
バースト転送機能に関しては一つだけ注意点があります。
それは、mineo、OCNモバイルONEの場合は、通信出来る容量が決められているということであり、バースト転送機能を採用しているDMMモバイルといったIIJmio系統の格安SIMにおいては、直近3日間で366MBを超過する通信を行うと通信に制限を掛けられることになっています。
高速通信の使用が不可能な格安SIMを購入する際は、バースト転送機能があるか否かといった点に注意が必要です。
参考までに、mineo、OCNモバイルONEでは、高速通信、低速通信に関係なく3日間における容量制限というものはないので、容量を気にすることなく利用することが可能となっています。
バースト転送機能が含まれているため、安い料金プランを選択することで低速通信を自由に楽しむことが出来るようになるのです。
バースト転送機能を最大限利用していきたいと考えている人は、DMMモバイル以外の3日間での容量制限が存在しないmineo、OCNモバイルONEであってもDMMモバイルと同じぐらい魅力の感じられる会社となるのではないかと思われます。
バースト転送機能のある格安SIMの比較
今のところ、バースト転送機能を備えていることをはっきりと公表しているのは、IIJの系列となっている、iijmio、UQモバイル、DMMモバイル、mineoの4社のみであり、これら以外のMVNOにおいては利用することが出来ないとされています。
ですが、各社の回線を使用してみると、公表はしていなくてもIIJ系列の会社と同様、バースト転送機能が採用されており、低速通信を使用しても不便さを感じさせないMVNOが存在しました。
このようなバースト転送機能が採用されているMVNOに関して、可能な限り見比べていくことにします。
結果から申し上げますと、バースト転送機能を採用している格安SIMの会社の中では、mineo 、UQモバイル が推奨したい会社となっていますが、何故そのようになったのか?という点については、後ほどきちんとお話していきたいと思います。
楽天モバイル! スマホなのにこんなに安い
プラン名 | 月額料金 | データ通信量 |
---|---|---|
データSIM、ベーシック | 525円 | 無制限(200kbps) |
通話SIM、ベーシック | 1250円 | 無制限(200kbps) |
楽天モバイルの場合は通信速度が200Kbpsになる代わりに通信量が無制限となるベーシックプランが実質バースト機能の役割を果たします。
ベーシックプランは上りの最大速度は200kbpsですが、音声通話の使用が可能なものが毎月1250円で利用出来るといったように料金が非常に安いことが魅力となっていて、データSIMだけ使用する場合も毎月525円からといったように、こちらに関しても他の会社と比べ非常に安く利用出来るようになっています。
ですが、回線速度が200kbpsより遅い場合が多いということが大きなデメリットのある回線でもあるのです。
低速回線を安定して使えるようにすることに関して、さらなる努力してほしいというのが正直なところです。
バースト機能のある格安simよくある質問
200kbpsの低速モードでアプリをダウンロードできる?
200kbpsの速度でもアプリのダウンロードにすることに関しては問題ないかと思われますが、実際に実験したわけではありません。
アプリの平均容量は50MBだと言われているので、200kbpsの速度でダウンロードする際には33分要することになります。
格安SIMの低速回線でアプリをダウンロードするとなると、ダウンロードの最中に回線を切られるような気もしないわけではないですが、これをあえて実証しようとは思いません。
アプリのダウンロードに関しては低速回線を使用することなど考えずに、コンビニの無料で利用出来るWi-Fiを利用することを考えた方が賢明です。
インターネットラジオを聴ける?
radikoを用いたラジオ視聴を60分間行うとおよそ30MBを使うことになりますが、低速回線でも特に問題はありません。
1MBあたりおよそ0.3円減らすことが可能なため、60分間低速回線を使用してラジオを聴いた場合、9円減らすことが出来ます。
高速回線を使用した場合は、radikoを立ち上げてからおよそ2秒間で視聴が可能となり、低速回線の場合はおよそ10秒です。
再生までいけば高速、低速関係なく視聴し続けることが出来ます。
ポケモンGOは使える?
200kbpsの低速回線でもポケモンGOを楽しむことは可能です。
ポケモンGOを楽しむために要するデータの容量は60分間でおよそ10MBとされています。
低速回線で楽しむと60分間でおよそ3円減らすことが可能です。
しかし、スムーズに楽しむということは出来ませんので、低速回線でのポケモンGOはあまりお勧め出来ません。
ポケモンが画面に現れるまでに多少時間を要することや、ポケモンをキャッチする際にポケボールが止まる等の事象があり、全くプレイ出来ないとまではいかないものの、決して良くはないのは確かです。
60分間遊んでもおよそ3円ですから、ポケモンGOに関しては素直に高速通信で楽しんだ方がよいでしょう。